都内の一人暮らし

一人暮らしの生活。生きていて思ったことを書いています

だれかのハンカチ

下りエスカレーターの右側に乗っていた。

降りる直前にサラリーマンに追い越された。

降りるところにハンカチが落ちていた。

わりと綺麗で「ついさっき落ちました」という感じだった。

追い越してきたサラリーマンがハンカチと、その後ろにいる私と、前の人を順番に見た。
私は拾って前の人に「落としましたか?」と言わなければならなくなった。
ハンカチを拾って、歩いて追いかけて、

「落としましたか?」と聞いた。
「あ、ありがとうございます!あ、違います」と笑われた。
私も笑った。
追い越して行った人はホームのベンチにもう座っていた。
私はハンカチをベンチの肘掛けに畳んで置いた。
ハンカチはムーミンの菖蒲色の可愛いものだった。

電車が来たからハンカチを置いてそれに乗った。